
どちらも一長一短
使い方によってベストは変わります
デジタルイラストを描くときに、ツールがたくさんあってどれがいいか迷いますよね。
主に、液タブ・板タブ・iPad。
わたしは全部購入しています(笑)
現在は、液タブとiPadの2刀流に落ち着きました。
両方使ってみて、描きやすさ・扱いやすさなどを、わたしの体験をもとにまとめてみました。
iPad・液タブの基本スペック
わたしの購入した液タブ・iPadのスペックはこちら
液タブ
・Wacom CintiqPro16
iPad
・iPadpro(第5世代)12.9インチ
使用ソフト
・ClipStudioPaint(以下クリスタ)
どちらも種類がたくさんあるので、ものによっては使い心地に差があると思います。
今回はわたしが購入した液タブ・iPadを使用した比較になります。
液タブでイラストを描くメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・大画面で細部まで描きやすい ・紙のように描けて描きやすい ・バッテリーを気にしなくていい ・買い切り版のクリスタが使える | ・設置にスペースが必要 ・PCが必要なため、初期費用がかかる ・動かすのが大変 |
液タブのメリット
画面が大きいので、細部までしっかり描けます。
描き心地も紙に描いているようで、とても描きやすいです。
電源直なので、充電残量を気にしなくていいので、腰をすえて長時間作業するのに向いています。
見逃されがちですが、iPadではクリスタがサブスク(月額料金)になります。
買い切り版はPCでしか使えないので、使用ツールは液タブか板タブに限定されます。
iPadでクリスタ以外のソフトを使う場合、有名な買い切りのソフトは、プロクリエイトです。
液タブのデメリット
液タブ自体が幅を取る上、パソコンに接続してつかうので、かなりスペースが必要です。おまけに、1度設置すると動かすことが困難。
わたしの机の上は、液タブとパソコン、HDD、卓上ライト以外、なにも置いていません(置けません(笑))
また、パソコンに接続して使う性質上、パソコンが絶対必要です。
液タブとパソコンを揃えようと思ったら、結構な初期費用がかかるのもネック。
iPadでイラストを描くメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・どこでも描ける ・パソコン不要 ・起動が速い | ・画面が小さめ ・ペーパーライクフィルムがないと描きにくい ※人による ・バッテリー消費を気にする必要がある ・クリスタはサブスクのみ |
iPadのメリット
どこみでも手軽に持ち歩けて、外出先でもイラストが描けます。
iPadとペンだけで完結するので、配線コードがゴチャゴチャしないし、大きな机もいりません。
なんなら、寝転がりながらでも描けます(笑)
パソコンの起動が必要な液タブと違って、起動が速いのですぐに作業に取り掛かれるのも魅力です。
iPadのデメリット
モデルにもよりますが、液タブに比べると画面が小さく感じます。描けないことはないですが、左右にアイコンが表示されると邪魔なので、描くときは右側のアイコンを非表示にすることが多いです。
また、iPadの画面はツルツル滑るので、人によっては描きにくさを感じるかもしれません。わたしはペーパーライクフィルムを貼って描いています。フィルムを貼れば、ツルツル対策はできます。
↓こちらの記事も参考にしてみてください☆
iPadは持ち歩ける半面、バッテリー消費を気にしないといけないので、長時間作業には向いていません。Applepencilも充電しないと使えないので、たまに充電しそびれていると「あ~っ・・・」っとなることもあります(笑)。
液タブのメリットでも触れましたが、クリスタの買い切り版はパソコンのみで、iPadはサブスクのみになります。買い切り版を使いたい人にとっては、残念な点です。
↓こちらの記事も参考にしてみてください☆
液タブ・iPad比較表※鈴野調べ
液タブ | iPad | |
描きやすさ | ・スムーズで描きやすい ・紙のように描ける | ・ツルツルして慣れないと描きにくいので、ペーパーライクフィルムがあると便利 ・指や手に反応して予期しない動作をするので、たまにびっくりする |
画面サイズ | ・大画面で細部も描ける | ・画面は小さめ ・周りにアイコンが表示されると描きにくさを感じる |
作業時間 | ・長時間作業しやすい | ・長時間作業には向かない |
持ち運び | ・できない | ・外出先にも持っていける |
必要な環境 | ・液タブ・ペンシルの他にPCが必要 | ・iPad・ペンシルのみ |
値段 | ・約2~15万 ※ピンキリです | ・約6万~25万 ※サイズ・モデルによってかわります |
液タブ・iPadの描きやすさを、わたしの体験をもとにまとめました。
実際の使い分け
私は両方使っていますが、実際にどうやって使っているかといいますと、以下の通りです。
・液タブ
⇒じっくり腰を据えて描くとき
(背景のある1枚イラスト、キャラクターラストなど)
・iPad
⇒テレビを見ながらなど、隙間時間に描くとき
(ブログに挿入する簡単なイラスト、ストックイラストなど)
基本的には液タブで描きます。
ただ、液タブで描くとなると気軽に・・・というわけにはいかないので、隙間時間にサクッと描きたいときにiPadを使っています。
テレビを見ながら、寝転がりながら、ベットの上などでアイデアをラフ描きしたりしています。
結局、イラストを描くならどっちがいい?
液タブ・iPad、どちらも一長一短あります。
最後は「あなたがどんな描き方をするか」で決まります。
あなたの作業スタイル、予算、環境、仕事にしたいのか趣味なのか・・・などを考慮して決めてみてください。
参考までに、わたしが友人に勧めるなら・・・と仮定して、おすすめツールを記載してみました。
液タブおすすめ | ・本格的にじっくり描きたい ・パソコンがある |
iPadおすすめ | ・SNS中心でサッと描きたい ・とりあえずデジタルで描いてみたい ・予算があまりない ・部屋が狭い |
まとめ
iPadと液タブ、どちらもメリット・デメリットがあります。どちらがいいかは、あなたの制作スタイルや目的・環境などで変わります。
どちらを選んでも間違いじゃないですし、「買って後悔するかも」と悩むより、描く時間を少しでも増やす方が大事です。
まずは使ってみることから始めてみてください☆